ワンコは家族をどう見ているのか

レオくんの毛は柔らかくてフワフワしているので、つい触りたくなります。それが高じてくると、顔をうずめたくなったりもします。顔をうずめればレオくんの匂いがするのですが、これが慣れてしまうと芳(かぐわ)しい匂いに感じてしまうから不思議です。

だから、家族の誰もがフワフワの感触と芳しい匂いを求めて、レオくんの体に顔をうずめるのです。

唸る理由

かみさんはオヤスミ前、寝ているレオくんに顔をうずめることを日課にしているようでした。オヤスミのあいさつ代わりなのでしょう。なのにレオくんは、毎回「ウーーー」という唸り声をあげていました。

「ほら、怒っている。寝ているところにするからだよ。」

ボクは最近まで、そう解釈していました。気持ちよく眠っていたところを邪魔されて不快に感じているんだと思っていたのです。

ところが、それは間違いであったことに気づく出来事がありました。

眠っていないのに唸った

大学生の次男は、アルバイトやら飲み会やらで遅い時間に帰ることが多いです。その夜も次男は12時近くに帰ってきました。レオくんは、尻尾をフリフリして玄関にお出迎えに行きました。ひと通りお出迎えのお仕事が終わったあとは、自分のベットに戻ってきて丸くなり、再び寝はじめました。

そこで次男は、おもむろにレオくんに顔をうずめました。
すると、

「ウーーー」

なんと、レオくんが唸り声をあげたのです。ボクは予想もしていなかった唸り声に驚いてしまいました。

というのも、レオくんは睡眠を邪魔されるから怒って唸り声をあげているのだと決め付けていました。それがこのときは、眠る前であったにもかかわらず唸り声をあげたのです。

このときになって初めて、あの唸り声には別の意味があるのではないか、と疑いをもちました。

顔をうずめることが意味すること

ところでボクは、レオくんが寝ているところに顔をうずめることはしません。ボク以外の家族はみんな毎日のようにしているのですが、ボクはしないのです。

だから、気づかなかったのです。

試しに、横になっているレオくんにボクが顔をうずめてみても、唸ったりすることはありませんでした。この違いには、どういう意味があるのでしょう。

『犬語の話し方』(スタンレー・コレン著)の巻末には犬語小事典が付記してあり、犬のなき声や動作や表情を人の言葉に置き換えられています。いわゆる犬語の翻訳というわけです。その犬語小事典に次のような犬語を見つけることができました。

■犬のボディランゲージ
寝ころんだ相手の上に立ちはだかる。相手の背中や肩に自分の頭をのせる。相手の犬の体に前足をのせる。

■それを人間の言葉に置き換えた意味
わたしの方が大きくて、強い。ここではわたしがリーダーだ。

■そのときの状況と感情
支配性や社会的順位の高さを穏やかに相手に思い知らせる合図。

これが本当なら、寝ているレオくんに顔をうずめる行為はレオくんに対して「ボクの方が上だぞ」と主張していたようなものだったのです。いやはや、無知とは困ったものです。

ついでにわかってしまったこと

このことから、レオくんが唸っていたのは別の理由があったことがわかりました。それは図らずも、レオくんが家族をどう見ていたかもわかってしまう結果になりました。

レオくんから見たボク
肩や背中に頭をのせられても良い相手。または許せる相手。
レオくんから見たかみさん、長男、次男
肩や背中に頭をのせられるの嫌な相手。または許せない相手。

今回のことがわかるまでは、次男はボクと同じように見られていると思っていました。ところが実際は違っていたようです。ボクには見る目がなかったようです。

ということで、我が家の家族はボクを除いた全員が、レオくんの下僕だったというわけです。w

※犬の順位付けには諸説があります。ボクは家族の一員の中に犬がいるというように考えています。

ボクとレオくんの遊び

ボクはレオくんが寝ているところに顔をうずめることはしないと言いました。ですが、遊びながら似たようなことはしています。

レオくんと部屋の中で遊ぶことがあります。ボクがオニ役でレオくんが逃げ回るという単純なものです。はじめはわざと捕まえないようにしているのですが、ある程度走り回るとレオくんは自分から捕まろうとします。ボクがレオくんを呼んで捕まえることもあります。

捕まったレオくんは、自分から仰向けになってお腹を出し、口を開けてボクの手を咬もうとする仕草をします。でも実際に咬むことはありません。

そこでボクは、レオくんに覆い被さって首のあたりに顔をうずめます。ときには軽く歯をあてたりもしています。そんな遊びをしているのです。w

ボクは遊びの中でレオくんに顔をうずめているのです。だから、あらためて寝ているレオくんに顔をうずめることはしないのです。

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