散歩中にある家の前で小型犬に襲われてしまいました。
といっても、吠えながら迫ってきたただけです。
咬まれたなどの被害はありませんでした。
ヒステリックな吠え方
ときどき散歩で通るその家からは、前を通るたびに中から犬の吠える声がしていました。
犬は侵入者に対して吠える習性があるので特別珍しいことではないのですが、どことなくヒステリックな吠え方だなと以前から思っていました。
たとえば、ある立派な家の大型犬(セントバーナードと他2頭)は、太くて低音の迫力ある声で威圧するように吠えてきます。
別の家のビークルは、まるで侵入者を追い立てることが自分の誇りだ、とでもいっているように吠えてきます。
また、サッシの窓越しに吠えている小型犬(チワワが多いかも?)は、子供が騒ぐように吠えています。
ところが、その家の犬は何となくキーキーとして神経質そうな響きがある吠え方なのです。
説明は難しいのですが、ボクにはヒステリックな吠え方に聞こえていました。
あるとき、気になる声を聞きました。
犬が吠えているときに部屋の中から「コラッ!××△△○○」と家人が大声で犬を叱っていたことがあったのです。
吠えている犬に大声で注意することは逆効果となると広く知られています。
しかし、ここの飼い主はそのことを知らないみたいでした。
襲われる
初めにも言いましたが、襲われたといっても吠えながら迫ってきただけです。
咬まれたりしたわけではないので、怪我もしませんでした。
そのときの状況はこんな感じです。
いつものように、その家の前に近づくと犬が吠え始めました。
なので、足早にとおり過ぎるつもりでした。
そのときに「おやっ」と思ったのは、犬の声が窓越しのくぐもった感じがなくてストレートに聞こえていたことでした。
すると、あろうことかノーリードの犬が吠えながらボクたちに向かって来たのです。
その姿は、足が短くて胴が長い小型犬で、普通見かけるよりも丸々としていました。
なので、突進してくるというよりも、ヨタヨタしながらも走っているというふうに見えました。
その犬はボクの左側から迫ってきて、ボクの足元まできて吠えていましたが、それ以上の攻撃をするつもりはなさそうでした。
レオくんはボクの右側にいたかみさんの陰に隠れて、後ろ足で立って前足をかみさんに立てかけて助けを求めているようでした。
でも、かみさんは突然のことで呆然としていました。
ボクはというと、襲ってきた犬やレオくん、かみさん、犬の飼い主が走ってくるようすを認めつつも、動けませんでした。
それは、逃げるものを追いかけるという習性が頭をよぎっていたこともあるのですが、やはり一瞬動転してしまっていて冷静な判断を失くしていたようです。
ボクがレオくんを抱き上げるには位置関係が悪いように見えたし、何よりもその犬を攻撃してはならないなどと考えていました。
その犬はボクの足元に立って「ワンワン」と騒いでいたので、簡単に蹴り上げることができる状況だったからです。
だから、「すいません、すいません」と言いながら走ってくる飼い主をじっと待っているだけになってしまいました。
パニックにならなかったことが幸いだった
後から考えると、もっと良い対処方法があったようにも思います。
たとえば、あの犬の前に立ちはだかって遮ることができたかもしれませんし、レオくんを抱き上げることもできたかもしれません。
ただ、それは小型犬だったから言えることで、中型犬以上であればどうして良いかわかりません。
そもそも、ボクが落ち着いていることなどできないでしょう。
幸いだったのはレオくんがパニックにならなかったので、相手の犬も襲い掛かるほどには興奮しなかったことです。
もしも、あの場面でレオくんがパニックになっていたら大事になっていたかもしれません。
以前レオくんがパニックになったときには、抱き上げてもハーネスからすり抜けてしまったことがありました。
パニックになってしまうと、レオくんでさえも抑えることが至難になるのです。
明らかに改めるべき3つのこと
あの犬の飼い主には、明らかな改めるべき3つの点があります。
1つ目は、屋外ではリードをつけることです。
飼い主にすればちょっと家の前に連れ出しただけだったつもりでしょう。
ですが、リードをつけることはルールです。
現実に事故が起きてしまうかもしれません。
特に家の前などでは犬の縄張り意識があるので、特に注意が必要です。
2つ目は、無駄吠えする犬に大声で叱らないことです。
大声で叱っても効果がないばかりか逆効果です。
犬は一緒に吠えてくれていると思ったり、もっと吠えろと煽られていると勘違いしたりします。
低い声で短く制しなければなりません。
3つ目は、体重コントロールをすることです。
太りすぎは人間でも不健康ですが、特に胴長の犬には腰などに負担がかかりヘルニアなどを発症するリスクが高まります。
犬が太りすぎる主な原因は、①オヤツを与え過ぎる ②食事を与え過ぎる ③運動が少な過ぎる のいずれかか、またはこの複合です。
犬の健康のためにすぐにでも取り組むべきでしょう。
とかく、太りすぎの犬は躾もうまくできていないことが多いようです。
だから、この犬がスマートで健康的な犬に生まれ変わることは、到底有り得ないことのように思えてしまいます。
決めたこと
あの事件があってからに1つのことを決めました。
それは、あの家の前は通らないことです。
しばらくの間なら、あの飼い主も屋外では犬にリードをつけるかもしれません。
だけど、ほとぼりが冷めてしまえばまたノーリードにすることも考えられます。
それは、あの犬が太っていることを考えると、飼い主の自律心が信用できないからです。
レオくんに何度も怖い思いをさせたくありませんでしたし、ボクたちも気持ちの良い経験ではありませんでした。
だから、あの襲ってきた太った犬のいる家には近づかないことに決めたのです。
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