トイプードルの起源と歴史
プードルは歴史の古い犬種であり、その起源については不明の部分が多いようです。
初期でもっともプードルに近かったのは、フランス、ロシア、ハンガリーなどに分布していたバーベットという犬であったという説があります。特にドイツ原産のバーベットが最も影響を与えたと考えられています。
それとは別に、南欧のウォータードックが祖先であるという説もありますので、やはりはっきりしたところは分かっていない、というのが正しいようです。
15世紀頃のプードルは、鳥猟犬として飼育され水鳥猟の回収犬(レトリーバ)として重用されていました。水中作業に適するように被毛を刈り込みするようになったのが、クリップのはじまりです。
同時期にウォータースパニエルという犬種いて、毛質がプードルよりも鳥猟犬に適していたことから、プードルは鳥猟犬の役割を追われることになりました。
プードルはもともと多才で多芸な犬種であったことから、軍用犬、盲導犬、番犬、荷車引き、サーカスなどに利用されるようになりました。
使役犬の役割を追われたプードルは都会に出てくることになったのですが、その独特の刈り込みの風貌がフランスの貴婦人たちの人気となり、ついには国犬までになりました。
そして愛玩犬として小型化が図られるようになったのです。
16世紀のフランスではミニチュアプードルが既に存在しており、18世紀にはトイプードルが確認されています。
語源
ドイツ語で「水中がはねる」という意味の、オスはプデル(PUDEL)、メスはプデリン(PUDDELN)と呼ばれていました。それがイギリスでプードル(POODLE)に転化したと考えられます。
フランスでは「かも犬」という意味のシャンカナール(CHIEN CANARD)と呼ばれていたのが、カニシュと(CANICHE)と呼ばれるにいたりました。
使役犬としてのプードル
15世紀頃には水辺での狩猟の回収犬(レトリバー)として飼われていました。このときに、作業に適するように考案された刈り込みがクリップの始まりです。
ロシアでは、酪農家の荷車引きとして古くから知られていました。
フランスでは、プードルの優れた嗅覚を活かして古くからトリュフ掘りに使用されていたと言われます。
他にも、軍用犬、盲導犬、番犬、荷車引き、サーカスなどでも活躍した歴史があります。
トイプードルのサイズ規定
初めに、17世紀ごろにドイツやフランスでプードルの色が、黒と白に統一されました。後には茶色もプードルとして認められました。
19世紀にはサイズにも規定が設けられ、スタンダード、ミニチュア、トイの3種類に分類されました。
現在、FCI(国際畜犬連盟)、ジャパンケネルクラブが定めているサイズは、
- スタンダード
- ミディアム
- ミニチュア
- トイ
以上の4種類となっています。
公開日 2012年08月10日
更新日 2012年03月31日